アルバイトの求人を出しても応募が少ない、採用業務の負担が重いといった課題がある企業様も多いのではないでしょうか。自社の採用課題を解決するためには、まずどのような方法があるのか知っておく必要があります。
本記事では、コロナ禍前とコロナ禍以降の採用課題の変化、自社の求める人材からの応募を増やしたり、採用コストを削減したりするための方法について紹介します。
2024年に向けて課題解決のお役立ちサービスも紹介しますので、ぜひご参考になさってください。
2023年の採用市場の振り返り
まずは2023年現在の採用市場について見ていきましょう。
ツナグ働き方研究所の労働市場データレポート(2023年8月度レポート)によるとパートのみの有効求人倍率は1.29倍でした。ここ1年は1.3倍前後で推移しているため、大きな変化はありません。
次に平均賃金は、ジョブリサーチセンターの平均賃金レポートによると、2023年9月度のアルバイトパートの平均賃金は三大都市圏で1,161円、全国では1,118円でした。
特に首都圏、東海、関西地方の平均賃金が過去最高を記録していて、その理由として求人ニーズの高まりだけでなく、10月からの最低賃金の引き上げを機に見直しをした企業が増えていることが考えられます。
また、マイナビ非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2023年7-8月)によると、2023年7-8月アルバイトの人手不足を感じたと回答した企業の割合は39.7%にのぼりました。
人手が不足していると回答した上位の業種を挙げると、特に飲食・宿泊(52.0%)、小売(50.4%)、医療・福祉( 47.5%)でその傾向があります。
そのため、まだまだ人手不足に悩んでいる企業は減りそうにないでしょう。
なお、最低賃金の引き上げについては、以下の記事で詳しく解説しています。
>>【2023年】最低賃金の引き上げ!企業に与える影響とは?必要な対処法を紹介!
コロナ前とコロナ禍以降の採用課題の変化
採用課題は日々変わっています。特にコロナ前とコロナ禍以降では、大きく課題が変わりました。それぞれの採用課題の変化について見ていきましょう。
コロナ前の採用課題
コロナ前の主な採用課題は、地方の企業の応募者数減少や応募者増加による採用業務の負担増加などがあげられます。21世紀に入った頃から都市部への人口が集中したことにより、地方では応募が集まりにくい地域が増加しました。
インターネットの普及も進んだことで、応募媒体の主役が徐々に求人情報誌から求人サイトへ変わりました。その結果、Web系に強い企業や高い時給を出せる企業への応募が偏りやすくなったのです。
もう一つの理由として応募者対応の業務量増加があります。Web上の求人サイトが増えてからは手間をかけずに応募できるようになった分、一度に複数の求人へ応募する人が増えたのです。
そういったWebを使った集客ができる環境を整えるのにも人員が必要です。特に本業の忙しい時期は、応募者対応が遅れたことで応募者を取り逃がすケースが増えていきました。
コロナ禍以降の採用課題
新型コロナウィルスは従来の採用活動のあり方を変えるきっかけになったといえます。対面での面接が避けられるようになり、代わりに増えたのがWeb面接です。
さらには売上の減少により採用コストの削減をしながらも、必要な人材を確保することが課題となりました。
2023年に入ると緊急事態宣言が明けたため、再度求人を掲載した企業も増えましたが、アルバイトが戻ってこないという課題が浮き彫りになりました。このような状況になった理由として、コロナをきっかけにリモートでもできるバイトへ流れてしまったことがあります。
他にも、ぬかよろこび市場と呼ばれるコストをかけて応募者を増やしても面接を辞退されるケースも増えています。
自社の求める人材からの応募数を増やす方法
採用課題の解決方法は、自社の求める人材からの応募数を増やすことです。ここからは、どのような方法があるのかいくつか紹介します。
採用ターゲットの見直し
自社の求める人材から応募があまり来ないと悩んでいる場合は、採用ターゲットの見直しを検討すべきです。
採用ターゲットを広げた場合、募集条件を満たす応募者を増やすことができます。その上で求めている人材を明確にしておくことで、採用後に短期間で離職されるリスクを抑えられるでしょう。
求人媒体や採用方法を変更する
応募者を増やすためには、採用方法の窓口を広げた方がよいでしょう。
現在、採用サイト経由でしか募集をしていないのであれば、フリーペーパー、求人検索エンジン、SNSなどがでの募集も検討してみてください。
コストを抑えるために、自社の求める人材が多く利用している求人媒体に絞って採用活動を行っても良いでしょう。
例えば、学生を募集するなら大学生が多く登録しているSNSや大学内の掲示板での募集があります。一方、主婦の場合は、求人情報誌や主婦向けの求人サイトなどがあるでしょう。
求人原稿を求職者にとって魅力的な文面に変更する
求人原稿を掲載する場合は、自社の求めている人材が魅力を感じる内容でなければ効率的に採用ができません。
時給を高くするといった方法も有効な方法の1つですが、自社の求めている人材のニーズを知ることも重要です。例えば、
- シフトの融通が利く
- 子どもが急病になっても早退しやすい
- 未経験者でもできる仕事
- 明るく活気のある職場
現在掲載している求人原稿と求めている人材のニーズが合っていない場合は、変更しましょう。
可能であれば、職場の雰囲気や働いている人の表情がわかる動画も掲載した方が、求職者の印象に残りやすくなります。
採用動画の成功事例はこちらをご覧ください
>>採用動画をバイトの募集に使う効果やポイントとは?3社の成功事例も紹介!
採用コストを削減するための方法
アルバイトを募集する際に、採用コストを削減したい方もいるのではないでしょうか。ここからは、採用コストを削減するための方法を紹介します。
応募者対応にかかる時間を削減する
採用担当者の業務負担が増加した結果、採用担当者に支払う人件費が多い企業もあります。まずできることは、応募者対応に掛かる時間を削減してみることです。
例えば、応募があった際に、応募者全員にメールを送ってやり取りするのは重い負担がかかる作業です。どの応募者に面接に進んでもらうのか判断する時間もかかります。
しかし、応募があった際にすぐ対応できるようにSMSやメールでのやり取りを効率化したり、採用チャットボットで選考の判断をしたりすれば、採用業務の労力を大幅に減らせます。
素早く対応できる仕組みを作ることで、面接後や内定後に辞退される確率を低くできる可能性があります。
面接の負担を減らす
アルバイトの採用業務において、面接は採用コストが高くなる要因の一つです。
- 面接会場の準備に時間や手間がかかる
- 面接会場までの交通費がかかる
- 当日遅刻など連絡があった場合の対応
特に書類選考で自社の求めていない人材を面接まで通してしまった場合、時間をかけても採用まで至らないケースもあるので注意が必要です。
しかし、Web面接を導入すれば、いつでもどこでも面接がしやすくなるので、時間・コストの両方を削減できます。
求職者にとっても、わざわざ面接会場まで行く手間と交通費がかからない点や対面よりも気軽に受けやすいといったメリットがあります。
アルバイトの採用課題解決に役立つサービス
アルバイトの採用課題を解決するために、いくつかのサービスの利用を検討してみてもよいでしょう。
採用課題解決に役立つサービスを紹介します。
SNSアカウントの運用
アルバイト採用にX(旧Twitter)やInstagramといったSNSアカウントを利用するメリットは、以下の通りです。
- 拡散力の高さ
- SNSのアカウントは無料で作成できる
- 自社の魅力をアカウントで発信できる
SNSアカウントは拡散力が高いため、発信した内容が多くの人に認知される可能性があります。自社を知ってもらう機会になりますし、採用につながらなかったとしても自社のブランドイメージをアップできる可能性があります。
ただし、定期的に更新を続ける必要があるので手間がかかります。また発信のやり方を誤ってしまうと、炎上するリスクもあるので担当者の選定は慎重に行わなければなりません。
採用代行会社への依頼
採用業務の負担を抑えたい場合は、採用代行会社に依頼する方法があります。
採用業務の負担を抑えることで、やらなければならない業務に集中しやすくなります。また、繁忙期であっても安定的にアルバイトを採用できるでしょう。
採用代行会社は、これまでのノウハウと提供したデータをもとに戦略を練りつつ採用活動をしてくれるので、効率的にアルバイトを採用可能です。
ただし、全ての業務を依頼すると負担は減りますが、自社にノウハウは蓄積しません。一部の業務のみ依頼しても良いかもしれません。
採用サイトの作成
採用サイトを作成すると、求人要項では伝えきれない自社の魅力を、テキストや画像・動画を用いて発信できます。求人サイトとは異なり、掲載ページやできることの制限がありません。
認知度アップによる応募者数の増加や自社の魅力に共感した方からの応募を期待できるでしょう。
ただし、採用サイトの作成には知識が必要なことに加えて時間がかかります。また、サイトを作成したら終わりではなく、定期的なコンテンツの更新が必要です。
採用管理システムを導入
採用業務の効率化に欠かせないのは採用管理システムです。採用管理システムを導入することで、求人媒体の応募者データを取り込んで応募者の一元管理ができます。また、どの求人媒体の効果が高いのか把握しやすくなるでしょう。
面接予約をする際も、メールやSMSによる案内ができるので、業務負担を減らせます。
また、採用チャットボットを使える採用管理システムならメリットが多くあります。
- 質問数の上限がない
- 店舗や求人案件ごとに質問シナリオの設定が可能
- 柔軟かつ複雑なスクリーニングにも対応
- 運用開始後もスタッフから丁寧なサポートを受けられるので安心
ただし、採用管理システムの操作に慣れる必要があるため、サポートが充実している商品を選んだ方が安心して利用できるでしょう。
ビズプラなら応募者増加と業務負担の軽減が可能
ビズプラ採用管理を導入すると、応募者の増加や採用業務の負担を減らすことができます。
ビズプラでは、100以上の求人媒体からの応募者取り込みが可能です。indeed、求人ボックス、スタンバイなどの求人検索エンジンへのデータフィードにも対応しているので、スムーズに求人の掲載や更新ができます。
加えて、応募があるとSMSやメールですぐにメッセージを送信できるので、対応の遅れによる取り逃がしを防げます。スクリーニング機能のある採用チャットボットを導入しているため、応募者とのやり取りにかかる時間や手間が大幅に削減できるでしょう。
ビズプラ採用管理には他にも以下のような機能があります。
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