そのまま使える!アルバイト面接の効率・精度を上げるチェックシートを公開

アルバイトの採用担当者のなかには、面接を控えて「応募者の何をどうチェックすればいいんだろう」と悩む方も多いでしょう。なんとなくの印象で「問題ないだろう」などと安易に判断してしまえば、軽々しく辞めてしまう人や、業務内容に合わない人を採用してしまう可能性があります。

本記事では、アルバイト面接でそのまま使える「面接チェックシート」を紹介します。そのうえで、チェックシートの各項目において確認すべきポイントも解説しているので、アルバイト面接をどう進めてよいかわからないとお困りの方はぜひご利用ください。

そのまま使える!アルバイト面接チェックシート

上記シートで「A」の評価が多い応募者であれば、一般的なアルバイト業務においては問題なくこなしてくれるはずです。

ただし、チェックポイントを見ただけでは、具体的にどのような質問を投げかければよいか、どのように応募者の様子を観察すればよいか、わからないという方もいるでしょう。以下、各チェックポイントの評価方法について解説します。

アルバイト面接でチェックすべきポイント

チェックシートの項目に沿って、履歴書および面接のなかでどのようにチェックを進めるべきか、順番に解説します。

履歴書でチェックすべきポイント

アルバイト面接の履歴書といえば、「ありきたりなことしか書かれていないだろう」とあまり重視しない方も多いでしょう。しかし、文字の書き方や住所・学校と職場の距離など、チェックすべき項目は少なくありません。

丁寧に書かれているか

まず、履歴書全体が丁寧に書かれているかどうかで、日頃の業務に対する姿勢を垣間見れます。「字がうまいかどうか」は書道経験の有無などによって差が出ますが、「丁寧に書けているかどうか」には性格や人柄が表れます。

1つ1つの文字の「とめ・はね」などをきっちり書けている応募者であれば、手を抜くことなく与えられた業務をこなせそうだと想像できます。もちろんあくまで「想像」であるため、その他の質問なども通して総合的に判断していくことが重要です。

志望動機が使い回しでないか

アルバイトの履歴書には氏名や住所、学歴を記載しますが、これらの情報は書き方が決まっているため応募者も迷うことはないでしょう。唯一応募者が思考する必要があるのが、志望動機です。

もちろん多くのアルバイト応募者にとって、最大の志望動機は「給与をもらうこと」でしょう。しかしそれでも、やりがいや興味を持って仕事に取り組めるかどうかは採用側にとって重要です。

どの職場にも当てはまるような使い回しの表現でないか、チェックしておきましょう。

通勤距離は問題ないか

意外と見落としがちなのが、応募者の住所や学校の所在地から職場までの通勤距離です。多少通勤距離があっても、大きな支障はないと最初は考えてしまうものです。しかし学業やプライベートが忙しくなると、アルバイト先に向かうことが徐々に億劫になり、辞めてしまうというケースは少なくありません。

距離が離れていても、自宅と学校の移動経路上などであれば大きな問題はないでしょう。履歴書を受け取ったら、通勤距離も忘れずチェックするのがおすすめです。

面接本番でチェックすべきポイント

履歴書のチェックが完了したら、いよいよ面接に入ります。適宜必要な質問を投げかけながら、チェックシートの各項目を判断できるよう進めていきます。

時間を守れているか

まず、そもそも面接の時間をしっかり守れたかどうかは重要なポイントです。時間ぎりぎりだったり少し遅れたりした場合、普段から遅刻を繰り返しているのかもしれません。

遅刻はアルバイトの業務に支障をきたすため、厳しくチェックしておきましょう。

身だしなみは整っているか

次にチェックすべきは身だしなみです。人前に出る接客業はもちろん、裏方に回る調理スタッフなどの場合でも、周囲の人間と良好な関係を築いていくためには、最低限の身だしなみが必要になるでしょう。また、裏方スタッフであっても、店内に入る姿をお客様に目撃されれば、「あんな人がサービスを提供しているのか」などと思わぬ形でネガティブな印象を与えてしまいます。

服装や髪、手指などをざっと確認し、不快感を与えるような部分がないか確認しましょう。

目を見て話せているか

質問に対して答える際、面接官の目を見て話せているかどうかも重要です。当たり前ですが、意外とうつむき加減に答えてしまったり、きょろきょろと挙動不審な動きをしてしまう応募者もいます。お客様や職場の仲間に対して違和感を感じさせる可能性があるため、しっかりと目を見て話せる人物かどうかをチェックしましょう。

笑顔でコミュニケーションできているか

特に接客業の場合においては、笑顔でコミュニケーションできることは重要なスキルです。もちろん、緊張によって表情が固くなってしまうことはあるでしょう。それでも「笑顔に努めようとしているかどうか」はわかるものです。笑顔を心がけてコミュニケーションできる人物であれば、職場でもうまく人間関係を築けるでしょう。

はっきりと聞き取りやすく話せているか

はっきりと聞き取りやすい声・話し方でコミュニケーションができることも、働くうえで欠かせません。ぼそぼそとうつむき加減に話すようでは、指導役の先輩スタッフなどもストレスを感じてしまうでしょう。声は生まれ持ったものであり、もともと聞き取りにくい声である可能性もあるため、「相手にしっかりと言葉を届けようとしているか」といった観点でチェックするのがおすすめです。

よい姿勢を保てているか

面接での受け答えに際し、背筋を伸ばし、姿勢を崩さずにいられるかどうかもチェックしておきましょう。短時間の面接でも姿勢を保てないようであれば、長時間にわたる業務は難しいでしょう。

適切な受け答えができているか

聞かれた質問に対し、まともな回答が返ってきているかどうかチェックしましょう。緊張によって的外れな回答をしてしまうことはありますが、すぐに言い直したり、訂正できていたりすれば、最低限のコミュニケーションスキルを備えていると判断できます。

業務に役立つスキル・経験はあるか

過去に似たようなアルバイトを経験したことがあれば、即戦力として期待できるでしょう。アルバイト経験でなくても、「日常的に料理をしている」「最低限のパソコン操作ができる」などといった点を把握できれば、業務の習得効率が高いと判断できます。

業務に対する意欲が感じられるか

応募のきっかけや希望する業務、勤務日数などを質問することで、業務に対する意欲を確認しておくことも重要です。本気で採用を望んでいるのであれば、具体的な要望が出てくるでしょう。また、「業務や勤務条件について何か聞いておきたいことはありますか?」などと逆質問を促すのも効果的です。

継続力・忍耐力はあるか

アルバイト採用において重要なのが「定着率」です。どれだけ人柄がよく、スキルがあっても、すぐに辞められてしまっては採用・教育にかけたコストがムダになってしまいます。過去のアルバイトをどの程度の期間継続したか、アルバイト以外に物事を長期にわたって継続した経験があるかなど、質問によって深掘りしてみましょう。

アルバイト面接で採用側が注意すべきポイントとは

アルバイトの面接官は応募者を見極める立場というだけでなく、応募者にとって「働きたい職場か」を検討するにあたっての判断材料にもなります。そのため、横柄な態度をとるなどといった油断は禁物です。面接用のスペースを用意してしっかりと迎え入れ、リラックスした雰囲気を作りましょう。「この人となら一緒に働けそう」だと感じてもらうことが重要です。

また、面接のなかで業務に対する説明を十分にしていなければ、採用後にトラブルになりかねません。職場としてのよさを伝えるとともに、業務内容やシフトなどに譲れない条件がある場合はしっかりと説明しておきましょう。

アルバイトの採用効率を上げるには「面接前」が大切!

面接で職場や業務に合うスタッフを選ぶことも大切ですが、実はアルバイトの採用効率を上げるにはその前の段階が重要です。

人材不足が深刻化するなか、そもそも面接で厳選などしている余裕がないという職場も多いでしょう。十分な応募者を集めるためには、求人サイト経由で応募があった際に迅速にアプローチしたり、費用対効果の高い求人媒体に絞って予算を投下したりといった工夫が欠かせません。

とはいえ、利用している求人サイトを常時チェックするのは現実的ではないでしょう。各求人サイトからの応募者情報を自動で取り込み、一括で管理できる採用管理システムを活用するなど、手間をかけずに採用効率を高める工夫が求められます。

まとめ

本記事では、アルバイト面接の効率・精度を上げるチェックシートを紹介し、項目ごとのポイントを解説しました。

チェックシートに沿って応募者の適性を判断することで、合理的な基準によって適切なアルバイト採用が可能になるでしょう。しかし、人手不足によりアルバイト採用の競争は激化するばかりです。採用効率を高めるには、面接前の段階で応募者にしっかりとアプローチするための工夫が欠かせません。

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