地域に根ざしたお店を経営していたり、チェーン店で店舗の近隣で求人募集したい場合は、チラシを使った募集でアルバイトを採用したいと考えている方もいるでしょう。とはいえ、チラシの作成方法や効果を出すコツがわからない方も多いのではないでしょうか？
本記事では、チラシでアルバイトを募集するメリットや作成方法、効果を出すために押さえるべき注意点について詳しく解説します。
意外に見られているアルバイト募集のチラシ
マイナビの「大学生のアルバイト調査（2023年）」によると、アルバイト探しでの情報収集源として、折り込みチラシ（フリーペーパーを含む）を挙げる人は12.3％いました。
アルバイト求人アプリ（52.4％）やアルバイト求人サイト（45.1％）に比べると割合は少ないですが、ある程度の会社が募集媒体として利用し続けています。
これからアルバイトを募集するのであれば、他の方法と併用しつつチラシを使っても良いかもしれません。
アルバイト募集でチラシを活用するメリット
アルバイト募集にチラシを活用するメリットは主に3つあります。チラシでの募集を検討している方は、メリットについて把握しておきましょう。
地域の人材に特化して採用しやすい
チラシを使った募集方法は、配布できる地域が掲載元の店舗や事務所の周辺のみです。しかし、その分、地域の人材に絞ってアルバイトを募集できます。
また、求人サイトに掲載する場合のデメリットである「誰もが理解できる内容で記載が必要」「ターゲットとしている人材のみに情報を届けにくい」といった課題もありません。
チラシなら地域性のある情報を使いつつ自社のアピールしたい内容をふんだんに盛り込めむことができます。
デザインを自由に決められる
ポスティングチラシの場合、決められたルールがないので、デザインを自由に決められます。例えば、強調して伝えたい内容については、目立つ色にしたり文字を大きくしたりできますし、制限もありません。
また、求人媒体に掲載する場合とは異なり、写真の枚数やサイズの取り決めもないので、社内の雰囲気や働いている社員の画像を自由に掲載可能です。
求職者がより魅力を感じるチラシを作成できます。
無料ツールで簡単に作成できて費用も抑えられる
チラシの制作はほぼ自前で制作するため、求人サイトのように費用が多くかかりません。
また、パソコンを扱える場合は、ソフトを使うことで無料かつ簡単に求人チラシを制作可能です。
募集条件や掲載情報の変更も少ない時間でできるので、ITソフトに苦手意識がなければ問題なく制作できるでしょう。
チラシを活用することで、求人媒体に掲載費用を支払い続けるのが厳しい会社でも、アルバイトを採用できる可能性があります。
アルバイト募集のチラシの作成方法
初めてチラシで募集する場合、どのようなチラシを作成すれば良いのかわからない人も多いでしょう。ここからは、アルバイト募集のチラシを作成する方法を紹介します。
採用したい人材を決める
アルバイト募集のチラシを作成する際に必ずやるべきことは、どのような人材を採用したいのか具体的に決めておくことです。採用したい人物像が不明確な状態では、求めている人材が魅力を感じるチラシを作成できません。
以下のような項目をもとに採用したい人物像を決めましょう。
- 年齢や性別
- 家族構成
- どのような働き方を好んでいるか
- ライフスタイル
- 性格
- 趣味
- 求める条件
なお、年齢や性別だけ決めるのでは不十分です。ライフスタイルや趣味、性格まで踏み込んだ人物像を作り上げることで、採用後も早期離職しないバイトを採用できる可能性が高くなります。
募集条件を決める
バイトの募集チラシには、以下のような募集条件を掲載しなければなりません。
- 業務内容
- 契約期間
- 勤務場所
- 労働条件
- 賃金
- 保険の加入有無
- 募集者の氏名または名称
- 雇用形態
ほとんどのバイトは、真っ先に募集条件を見て応募するかどうか決めるので重要な項目です。
募集条件が書かれていなかったり不明確な説明だったりすると、応募しても大丈夫そうな会社なのか不安を与えることになりかねません。
また、全ての情報を載せられない場合は、賃金や勤務場所など求職者が知りたい情報を掲載した上で、詳しくは面接で伝えると記載しても問題ありません。
チラシを作成する
パソコンと以下のようなソフトがあれば簡単にチラシを作成できます。
- Canvaなどデザインツール
- Word
- PowerPoint
手書きとは異なり、デザインを直したい場合や記載内容を間違えてもすぐに直せるのがメリットです。
チラシを作成ツールには無料のものと有料のもの、買い切りタイプと継続課金のタイプがあります。予算に余裕がない場合は、無料のツールでも作成はできますが、有料版と比べると使える機能が限られていたり使いにくかったりします。手間や時間を考えると有料のものを選んだほうが良いかもしれません。
新聞折込、ポスティングなどで配布する
チラシが完成したら新聞折り込みやポスティングなどで配布しましょう。新聞の発行エリアは限られているため、特定の地域に絞って採用したい場合に効果的です。
新聞購読者の年齢層は40代〜60代が最も多いため、主婦層やシニア層を募集したい場合に利用しましょう。
ただし、折り込みチラシには費用がかかります。1部あたりの料金はB4サイズで2円台後半〜3円台、B3サイズで4円台〜6円台（一部地域では7円〜8円）ほどのため、B4サイズのチラシを1万世帯に配布する場合、1回で2万円〜3万円以上の費用が必要です。
一方、ポスティングやビラ配り、店頭で配布するメリットは、制作会社や印刷会社に依頼しない限り費用がかからない点です。置く場所や配布する場所を工夫することで、ターゲット層に近い人に絞って募集がしやすくなります。
アルバイト募集でチラシの効果を上げる方法
アルバイトを募集するためにチラシを作ることは、他の店舗や事務所でもやっていることです。したがって、チラシでアルバイトを募集する際は、工夫が必要です。チラシの効果を上げる方法について見ていきましょう。
色は3色まで
チラシを作成するために、目立たせる目的で色を使いすぎるのはおすすめできません。というのも、デザインの世界では、伝えたいことをより伝えやすくするためには、色の数を減らしたほうがいいといわれているからです。
また、強調色を増やしすぎると、かえってどの部分を読めばわかりにくくなります。強調色は1色か2色にしたほうが、より視覚的なアピールがしやすくなります。
白色や黒色など目立たない色も組み合わせて3色にするのが一番バランスが良いでしょう。
職場の雰囲気が分かる写真を掲載する
求職者の大半は時給や労働時間など労働条件について知りたい人が大半です。しかし、労働条件以外にも職場の雰囲気や働いているスタッフなど労働条件ではわからない情報について知りたい人も多いので、写真を掲載しておきましょう。
写真であれば、テキストでは伝えにくい情報を一目で理解してもらえるので、応募率がアップする可能性があります。
また、そういった内部の情報を公開すれば、安心して働けるという印象を与える効果もあります。
QRコードを載せる
求職者の立場で考えると、チラシを見て電話やメールで問い合わせをするのは手間がかかります。そこでチラシにQRコードを載せておいて、スマホからすぐに詳細ページにアクセスできるようにしましょう。
詳細ページから応募ができるように設定すれば、手間がかからないので、応募率がアップする可能性があります。
また、応募者からの電話やメールに対応する手間も軽減できるので、採用担当者の負担軽減も期待できます。
アルバイト募集でチラシを活用する際の注意点
アルバイトの募集をチラシで行う際は、いくつか注意点があります。注意点を把握した上で、チラシで募集をかけるのか他の方法を活用するのか検討しましょう。
NGワードを入れないように注意する
チラシでアルバイトを募集する際、誤ってNGワードを入れないように注意してください。
実は求人広告を出すにあたり企業側が遵守しなければならない法律があります。よって、求人広告に性差別、年齢差別、特定の人を優遇するようなワードを使うと、法律違反となります。
加えて令和5年10月より最低賃金が上がりました。チラシに記載の最低賃金が違法になっていないか、必ず確認すべきです。
なお、求人広告のNGワードについては、以下の記事で詳しく解説しています。
>>求人広告のNGワード・禁止表現とは？ 関連する法律や罰則を解説
チラシを作成する手間がかかる
チラシを作成する際、文章やデザインを考えるのに時間がかかります。求人サイトのようにある程度テンプレートが用意されていたり、掲載先から指摘が入ったりしないこともあるので注意が必要です。
特に、複数の店舗や業種でアルバイトを募集する場合や何度もアルバイトを募集する場合は、何度もチラシの作成をしなければなりません。
募集する店舗が多い場合や何度も求人を出す予定がある場合は、チラシでは手間と時間がかかりすぎてしまいます。
応募率が予測しにくい
初めてチラシでアルバイトを募集する場合、過去のデータがあるわけではないので、何枚配れば成果が出るのか予測できません。
配布枚数が少ない場合や他社と見劣りしている内容で募集した場合は、一人も採用できない可能性もあります。
失敗した場合、かけた時間と費用が無駄になるので、本当にチラシで募集するのかは慎重に検討しましょう。
また、失敗した場合に備えて、予算を超える枚数のチラシを刷るのはおすすめできません。
ビズプラ採用管理ならバイトを効率的に採用できる
ビズプラ採用管理は、アルバイトを効率的に採用できるツールのため、チラシを作る際の手間や時間を軽減できます。
ビズプラでは、大手求人媒体だけでなく地方系求人サイトや業界に特化した求人サイトなど100以上の求人媒体の応募者情報を取り込みできます。また、他の採用管理システムとは異なり最短5分で取り込みができるので、採用業務中の待ち時間を減らせるでしょう。応募があった際には応募者へチャットでの回答を求めるメッセージを自動送信できるので、応募者対応が遅れて取り逃がすことがありません。
さらに、採用チャットボットによるスクリーニング機能を活用することで、条件を満たした方のみを面接予約へ案内できます。条件や質問について細かく設定ができる点も強みの一つです。
チラシで募集してみたいけど、採用業務に多くの時間を割くことに不安がある方でも、効率的にアルバイトを採用しやすくなります。
採用に関する悩みがある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。無料デモも行っています。
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