アルバイトの面接で質問すべき事項とは?採用効率や定着率を高めるコツも紹介!

アルバイト面接における質問事項は、候補者の人柄や能力はもちろん、継続的に働いてくれるかといった定着率を見極めるためにも重要な役割を果たします。なんとなく志望動機や過去の経験を聞いて採用・不採用を決めてしまっているようでは、採用効率や定着率はなかなか高まらないでしょう。

本記事では、アルバイトの面接で質問すべき事項に加え、採用効率・定着率を高めるための考え方を紹介します。アルバイト面接を担当することになり、少しでも現場に貢献できる人材を採用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトの採用効率・定着率を高めるコツとは

まずは、アルバイトの採用効率・定着率を高めるコツを5つ紹介します。効率のよい採用を実現するためには、実は面接よりも前に工夫すべきポイントがあります。

応募に対して迅速に対応する

アルバイト求人に対して応募があった場合は、迅速に対応することが大切です。応募者は、基本的に複数の求人案件に同時に応募しているからです。対応が遅れれば遅れるほど、他社に流れてしまう可能性が高くなるでしょう。

求人サイトに広告を出稿して募集している場合、採用管理システムによってはデータの反映に数時間から1日かかる場合もあります。即時に応募者データを取り込み、SMSなど応募者からの反応を得やすい手段を使ってアプローチできる採用管理システムを使えば、貴重な採用チャンスを逃す可能性が低くなります。

面接前のリマインドを怠らない

面接前には、SMSなどでリマインドメールを送るようにしましょう。先述のとおり、候補者は複数の求人案件に同時に応募しているものです。社会人経験のない高校生・大学生などであれば、「つい忘れてしまった」「ほかで採用されたから面接に行くのはやめよう」となるケースも少なくありません。

前日にリマインドメールを送っておけば、面接の存在を思い出したり、「ほかで採用が決まったから、断りの電話を入れておこう」などと考えるきっかけになったりするため、無断欠席のリスクを防げます。「無断欠席するような応募者は採用しないから大丈夫」と考えるかもしれませんが、面接のために空けておいた時間や場所は無駄になってしまうでしょう。面接前日にSMSを自動送信する機能を持った採用管理システムなどもあるため、うまく活用するのがおすすめです。

面接用のスペースを確保する

面接は応募者の人柄や能力を見極める場ですが、応募者にとっては「きちんとした職場か」「楽しく働けそうか」といった職場選びの場でもあります。面接用のスペースを確保せず、適当に始めてしまうような職場であれば、応募者は不安を感じるでしょう。ほかの求人元と比較され、採用しても断られてしまう可能性があります。

面接の予定が入った場合は、担当者とし事前に面接用のスペースを確保し、きっちりとした職場だという印象を持ってもらうよう努めましょう。

勤務条件・職場の雰囲気をしっかり伝える

面接では、応募者の適性を見極める「質問」も大切ですが、勤務条件や職場の雰囲気を伝えるための「説明」も非常に重要です。勤務開始後にミスマッチが発生すれば、採用にかけたコスト・時間がムダになってしまいます。例えば、「思っていた業務内容と違った」「シフトの融通が利かず、学業との両立が難しくなった」「職場にうまく馴染めなかった」などの理由で早期に離職するケースは少なくありません。

採用にあたって満たしてもらうべき条件や、アルバイト仲間の特徴などをしっかりと伝え、ミスマッチを未然に防ぐことが大切です。折り合いがつかない場合は、採用前にお断りするほうがお互いにとってよいでしょう。

モチベーションを高める一言を添える

面接のなかでは、これから一緒に働く仲間としてモチベーションを高めるような一言も添えておきましょう。

応募者のなかには、他社の求人案件と迷っているという方もいるはずです。アルバイトスタッフとして加わることの後押しになるよう、例えば「初心者でもしっかり学べる環境がある」「同年代のスタッフが多く、職場の雰囲気がよい」「従業員ならではの特典がある」など、働く意欲が高まるようなメッセージを伝えてください。

ただし、不採用とする可能性がある応募者に対し、過度な期待を抱かせるような言い回しはしないよう注意が必要です。

アルバイト面接で質問すべき事項とポイント

ここからは、面接本番で実際に質問すべき事項と、回答をチェックする際のポイントを紹介します。

「人柄」を見極めるための質問

まずは、人柄を見極めるための質問です。実は、マイナビが2020年に実施した「人材ニーズ調査」では、パート・アルバイトの「採用基準として重要だと考えているポイント(複数回答)」として、「人柄・性格」が53.9%ともっとも多くの回答を集めました。それほど、アルバイト採用において「人柄」は重視されているのです。

応募者の人柄を知る際には、以下のような質問を投げかけます。

  • 自己紹介をしていただけますか?
  • ご自身の長所と短所は?
  • 周りからどんな人だといわれますか?
  • チームで働いた経験はありますか?

これらの質問を通じ、誠実さや丁寧さ、協調性などを見極めます。回答内容だけでなく、答える際の表情や姿勢、言葉遣いなどもチェックしましょう。特に接客業の採用などの場合は、笑顔や姿勢を保って回答できているかなども重要なポイントです。

また、回答を聞いて終わりではなく、その回答をした理由や、自分なりに工夫したこと、学んだことなどを掘り下げて質問することで、より深く応募者の人柄を把握できます。

「経験」を見極めるための質問

続いて、アルバイトスタッフとしての経験や、忍耐力を見極めるための質問です。具体的には、以下のような質問が挙げられます。

  • 過去のアルバイト経験はありますか?どのような業種・役割でしたか?
  • 以前のアルバイトをやめた理由はなんですか?
  • これまで長期にわたって物事を継続した経験はありますか?

もちろん同じ業種の経験があれば優遇したいところですが、短期で辞めてしまっている場合は要注意です。以前のアルバイトをしっかり続けられたのかといった点は、よくチェックしましょう。業務のスキルはある程度働き続けることで身に付けられますが、「辞めグセ」がついてしまっている応募者の場合、採用や教育にかけたコスト・時間がムダになってしまう可能性が高くなります。

アルバイト経験がない応募者の場合でも、スポーツや趣味、勉強などを長期間継続した経験があるか、その成果はどうだったかを確認することで、忍耐強く続けられる人かどうかを見極めるヒントになります。

「意欲」を見極めるための質問

最後に、応募者の意欲やモチベーションを確かめるための質問です。こちらから質問をするのも効果的ですが、逆質問をさせることで本当に興味があるのか探るのも有効な手段です。

応募者の意欲を確かめるための質問としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 当店舗の求人に応募したきっかけはなんですか?
  • (接客業なら)人と接することは好きですか?
  • 業務を通じてどのように貢献できそうですか?
  • 週に何日程度働きたいですか?
  • いつから勤務を開始できますか?
  • 希望する業務はありますか?
  • 勤務体系や業務内容について、何か質問はありますか?

アルバイト求人であれば、もちろん応募者の最大の目的は給与ですが、それでも仕事に興味を持っているかどうかは大事なポイントです。興味があれば、実際に働くにあたって質問が出てくるのは自然なことです。応募者の本気度を見極めるため、逆質問をぜひ利用してみてください。

また、具体的な勤務日数や勤務開始日、希望する業務を質問することで、どの程度具体的に働くイメージをしているかがわかります。すぐに具体的な回答が返ってくるようであれば、働く意欲は高いと判断できるでしょう。

アルバイト面接で質問すべきではない事項【就職差別に要注意】

ここまで、アルバイト面接で応募者の適性を見極めるための質問やポイントを紹介してきましたが、実は注意すべきポイントもあります。応募者の適性や能力に関係のない質問をしてしまった場合、「就職差別」にあたる恐れがあるのです。

厚生労働省が発行している「公正な採用選考をめざして」という資料によると、本籍地や家族の職業などの「本人に責任のない事項」、宗教や支持政党などの「職務遂行に関係のないこと」を尋ねるのは、就職差別にあたる可能性があります。

具体的には、以下の11項目が挙げられています。

  • 本籍・出生地
  • 家族
  • 住宅状況
  • 生活環境・家庭環境など
  • 宗教
  • 支持政党
  • 人生観・生活信条など
  • 尊敬する人物
  • 思想
  • 労働組合、学生運動などの社会運動
  • 購読新聞・雑誌・愛読書など

これらの内容にかかわる質問はしないよう注意しましょう。また採用選考の方法についても、身元調査の実施や規格にもとづかない履歴書の使用、必要性が認められない健康診断の実施などが就職差別につながる可能性があるとされています。

意図せず就職差別を起こしてしまうことがないよう、十分注意のうえ採用面接に臨みましょう。

まとめ

本記事では、アルバイト面接で質問すべき事項と質問すべきでないNG事項、さらに採用効率・定着率を高めるためのコツを紹介しました。

アルバイトの採用面接では、効果的な質問をすることで応募者の適性を見極められます。しかし、採用効率や定着率を高めるためには、面接前の段階での応募者へのアプローチが重要となります。応募があった際に即データを取り込み、スピーディーに対応すれば、せっかくの応募をムダにする可能性は低くなるでしょう。

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