アルバイトがすぐ辞める割合は?よくある原因と定着率を高める採用手法を紹介!

チェーン展開をしている小売業やサービス業、そのほか複数拠点を抱えるさまざまな業態において、せっかくアルバイトを採用してもすぐに辞めてしまうといった悩みを抱えるケースは少なくありません。

すぐに辞められてしまうと、募集のためにかけた広告費や面接・採用・教育にかかった手間などがすべてムダになるうえ、新規スタッフを改めて採用し直す必要があります。採用業務以外の本来行わなければいけない運営業務で忙しい本部担当者やエリアマネージャー、店長にとっては大きな課題です。

本記事では、アルバイトがすぐに辞めてしまう割合やその原因に加え、アルバイトの定着率を高める方法を紹介します。有料の求人広告による募集だけでなく、定着率を大きく高められる「リファラル採用」という手法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトがすぐ辞める割合は?

チェーン店や複数拠点の経営や人材採用に携わっていると、「せっかく採用したアルバイトがすぐに辞めてしまう」と感じることは多いでしょう。一般的には、どの程度の割合でアルバイトは辞めるものなのでしょうか。

厚生労働省の「2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概況」によると、2019年におけるパートタイム労働者の離職率は26.4%でした。パートタイム労働者とは、社員よりも勤務時間や勤務日数が少ない者、つまりアルバイトやパートのスタッフを指します。

離職率が26.4%ということは、年始にいたパートタイム労働者のうち4人に1人以上が年末までに辞めているという計算になります。チェーン全体で100人のアルバイトがいる場合、そのうち26人は1年以内に辞めるため、埋め合わせが必要になるということです。そう考えると、一定の募集は常にかけ続ける必要があるのだとわかります。上記数値には、アルバイトよりも離職率が低いと推測されるパートも含まれるため、アルバイトに限定すればさらに数値が上がる可能性は高いでしょう。

自社の数値が上記の一般的な水準を上回っている場合、改善の余地は大いにありそうです。また、同程度か一般的な水準を下回っているという場合でも、本記事で紹介する方法を実践することで、アルバイトの定着率をさらに高め、効率的な経営ができるようになるはずです。

アルバイトがすぐ辞める原因

アルバイトの定着率を高めるには、その原因をまず理解する必要があります。大きく分けると、アルバイトが辞める原因は業務内容・人間関係・シフトの3つに集約されます。

想像していた業務内容と違った

1つ目は、勤務開始前に想像していた業務内容と実際に任された内容が違ったというケースです。

具体的には以下のような例が挙げられます。

  • 聞いていた内容と違った
  • 思っていたよりハードだった
  • 雑用ばかり任されている

いずれの場合も、採用側と応募側の認識におけるミスマッチが要因です。募集の文面で見栄えをよくしすぎていたり、面接の際に十分な説明をしなかったりした場合によく発生します。

「期待を裏切られた」「約束と違う」と感じたアルバイトスタッフは、希望にマッチするアルバイト先を改めて探し始めるかもしれません。よりよい職場が見つかれば、早い段階で辞めてしまうでしょう。

職場に馴染めない

2つ目は、新規に採用したアルバイトスタッフが既存のメンバーにうまく馴染めないケースです。

採用したスタッフや既存メンバーの性格や相性にもよりますが、すでにグループができあがっている場合、新人スタッフは会話に入りづらいと感じる可能性があります。うまく馴染めていない状況で、業務上のミスに対して冷たく注意を受けたりすれば、居心地の悪さを感じて早期離職を考えるものです。

また、勤務中に放置されたまま「何をしていいかわからない」という状態になっていないかも注意が必要です。新人スタッフが段階を踏んで業務を覚えられるよう周囲がフォローできているか、出勤時などに馴染みやすいよう声をかけられているかなど、店長やリーダーが状況を確認し、サポートしていく必要があります。

シフトの融通が利かない

3つ目は、シフトとプライベートの都合がつかず、辞めてしまうケースです。

大学生であれば授業や部活・サークルなど、主婦であれば家事・育児など、それぞれにとって優先すべきスケジュールがあります。調整するため「シフトの融通を利かせてほしい」とお願いしたものの希望が通らず、思ったほど働けなくなった結果、別のアルバイト先を探すといったケースは少なくありません。特にアルバイト先が学校や自宅から遠い場合、移動時間も相まってスケジュール調整が難しくなる場合が多いです。

人手不足が深刻化するなかで難しい判断ではありますが、ときには「継続的な勤務が難しそうであればそもそも採用しない」「条件をはっきりと募集文に明記する」など、採用後のミスマッチを減らすための対策が必要になるでしょう。

アルバイトの定着率を高める方法

アルバイトがすぐ辞める原因として、業務内容・人間関係・シフトといった3つの要素が大きいことがわかりました。ここでは、アルバイトが辞める原因を踏まえて、採用後の定着率を高める方法について解説します。

特に最後に紹介するリファラル採用については、定着率が劇的に高まった事例もあるため、ぜひ参考にしてみてください。

履歴書をよくチェックしたうえで選考する

まずは、すぐに辞める可能性の高い応募者を採用することがないよう、履歴書をよくチェックしたうえで選考することが大切です。

本気度を知るため、履歴書が丁寧に書かれているか、志望動機が使い回しのような内容でないかなどを確認しましょう。新卒採用のようにきっちり書かれている必要はありませんが、軽い気持ちでなんとなく応募している場合、文字の書き方や内容に表れているものです。

また、自宅や学校と職場の距離についても要注意です。距離が離れている場合、徐々に通勤の負担を感じ、辞めてしまうケースは少なくありません。「大学から遠いみたいだけど、17時のシフトに間に合う?」などと面接で質問を投げかけ、継続的に勤務ができそうか確認してみてもよいでしょう。

仕事内容や勤務条件を詳しく伝える

採用後のミスマッチを避けるためには、求人広告および面接のなかで、任せる業務内容やシフトの組み方などを詳しく伝えることが大切です。

募集広告においては、「おしゃれなカフェのホールスタッフ」など聞こえのよい言葉を並べてしまいがちですが、実際に任せる業務がキッチンなど多岐にわたる場合は、その旨もしっかり伝えておく必要があります。多くの応募者が集まったとしても、採用後に定着してくれなければ、逆に効率が悪くなります。

仕事内容や勤務条件は詳しく伝え、認識のずれをなくした状態で採用するよう意識しましょう。

採用後は積極的にコミュニケーションをとる

新人スタッフの採用が決まったら、職場で疎外感を感じないよう店長やリーダーが率先してコミュニケーションを図ることが大切です。既存メンバーとの橋渡し役となり、早く現場に馴染めるようサポートします。

また、何をしていいかわからない状態で放置することがないよう、定期的に声をかけましょう。その際、希望していた仕事ができているのかなど本人の状況をヒアリングしておくとさらに効果的です。

希望とずれている部分を把握し、できるだけ要望に応えたり、すぐに対応はできないが検討する旨を伝えたりするだけで、早期離職の可能性を引き下げられます。

新人スタッフの教育体制を整える

新人スタッフが早く業務をこなせるよう、マニュアルを整備したり教育体制を整えたりすることもアルバイトの定着につながります。

業務の難易度が高く、店長やリーダーから叱られてばかりいれば、自信をなくしたりストレスを感じたりして、すぐに辞めてしまう可能性が高くなります。同様の業務を経験したことがないスタッフでも着実に知識・スキルを身につけられるよう、教育体制を構築しましょう。

マニュアルを整備するのはもちろん、既存スタッフのなかから教育係を選定することで全体の成長にもつながり、より安定した店舗運営が可能となります。

定着率の高いリファラル採用を取り入れる

ここまで紹介した方法でもアルバイトの定着率を高めることは可能ですが、あくまで既存の取り組みベースであるため、大幅な改善は難しいでしょう。アルバイトの入れ替えを最小限に留め、店舗経営の効率を高めるには、採用手法から見直すのがおすすめです。

リファラル採用なら、コストをかけずに定着率の高い人材を効果的に確保することが可能です。リファラル採用とは、既存のアルバイトスタッフから友人・知人を紹介してもらい、メンバーを拡充する採用方法を指します。業務内容や職場の雰囲気、さらに紹介相手の経歴などを詳しく把握している既存スタッフからの紹介であるため、ミスマッチが起こりにくいのです。

実際にリファラル採用を導入したパチンコホールの「マルハン」では、通常の有料求人媒体で募集した場合と比べて採用3ヶ月後の定着率が20%高いという結果になりました。定着率が高くなれば、アルバイトスタッフが辞めるたびに発生する採用コストや時間の節約になるため、経営に大きなプラスとなるでしょう。

株式会社マルハンの成功事例は以下の動画でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

本記事では、アルバイトがすぐ辞めてしまう割合や原因、採用後の定着率を高める方法について紹介しました。

既存の有料求人媒体をとおした採用にも改善の余地はありますが、定着率を大きく引き上げ、店舗運営を効率化したいなら、リファラル採用など新たなアプローチを採用するのがおすすめです。既存スタッフからの紹介であれば、ミスマッチにより早期離職をするというケースは少なくなり、新たな採用や教育にかかる工数を削減できるでしょう。

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