アルバイト募集の方法といえば、もっとも主流なのは求人サイトなどへの広告出稿です。しかし店舗に掲示する「張り紙」も、昔からある方法でありながら、いまだに効果的な募集方法の1つです。ただし、張り紙による募集の効果を高めるには、いくつかのコツを押さえる必要があります。
本記事では、アルバイト募集に張り紙を使うべき理由と効果を高めるコツについて紹介します。アルバイト募集をしているものの効率的な採用ができていないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイト募集の張り紙は一定の効果あり
古い方法とみなされがちな「張り紙」ですが、求人検索エンジンやSNSの活用など新たなアルバイト募集の方法が登場した昨今でも、いまだに一定の効果を発揮します。
株式会社マイナビが実施した「大学生のアルバイトに関するレポート(2022年)」では、全体の12.9%が「店舗の張り紙」をアルバイト探しの情報収集に利用したと回答しました。数字としてはあまり大きくないと感じるかもしれませんが、コストや手間の小ささを考えればぜひ利用したい採用手法だといえるでしょう。
求人サイトへの広告出稿であれば、当然ながら出稿費用がかかります。人手不足が深刻化するなか、アルバイト採用にかかる広告コストは膨らみ続けています。また、最近ではSNSや自社サイトを活用した採用手法も広まりつつありますが、日々のコンテンツ投稿にかかる労力は小さくありません。
店舗での張り紙であれば、一度作成するだけでその後コストや労力がかかることはありません。さらに、アルバイトを探している大学生の1割以上が参考にしているとわかれば、利用しない手はないでしょう。
アルバイト募集に張り紙を使うメリット
張り紙を使ったアルバイトの募集には、いくつかのメリットがあります。
コストがかからない
まず、張り紙によるアルバイト募集には大きなコストがかかりません。張り紙の作成についても、インターネットで検索すれば無料のテンプレートや編集ソフトが簡単に見つかるため、費用としてかかるのは印刷代くらいでしょう。
もちろんデザインにこだわれば有料になる場合もありますが、あくまで一時的な費用です。継続的にコストがかかる広告掲載などと比較すれば、コストパフォーマンスはよいといえます。
ミスマッチが起きにくい
店舗での張り紙による募集であれば、インターネットやフリーペーパー上での募集よりもミスマッチが起きにくいというメリットもあります。ミスマッチとは、業務内容や勤務条件について採用側と応募側の認識に不一致がある状態のことです。
張り紙を見て連絡してきた応募者は実際に店舗を訪れている場合がほとんどであり、店内の雰囲気やアルバイトスタッフが働く様子を自分の目で確認しています。そのため、勤務を開始したあとで「こんな業務は想定していなかった」「職場の雰囲気に馴染めなかった」などミスマッチを原因として離職する可能性が低くなります。
アルバイト採用において「定着率」は非常に重要な指標であるため、ミスマッチの少なさは大きなメリットだといえるでしょう。
近隣に住むスタッフが集まりやすい
張り紙をきっかけとした応募者であれば、店舗の近隣に住んでいることが多い点もメリットです。
アルバイトを辞める理由の1つとして、通勤の負担が挙げられます。勤務先が遠い場合、学業やプライベートが忙しくなるにつれ、アルバイト先へ向かうことに大きな負担を感じてしまうものです。
張り紙による募集で店舗周辺から人材を集めれば、通勤の負担を理由とした離職が減るうえ、急遽人手が足りなくなった場合などに駆けつけてくれる可能性も高まります。
アルバイト募集に張り紙を使うデメリット
もちろん、張り紙によるアルバイト募集にはデメリットも存在します。
作成に手間がかかる
まず、張り紙の作成に一定の手間がかかります。先述のとおり、インターネット上には無料の画像編集ソフトやテンプレートなどがあるため、難易度が高いというわけではありません。しかし、「どのような情報を載せるか」「フォントサイズ・色はどうするか」など、デザインにこだわった張り紙を作成しようとすれば、手間や時間がかかるでしょう。
ただし、一度作ってしまえば使い回せるため、大きなデメリットというわけではありません。
応募件数を予測しにくい
求人サイトへの広告掲載などと違い、張り紙による募集では応募のタイミングや人数がまばらになりがちです。特に、急に既存スタッフが辞めてしまい、早急に人材を募集したい場合などにはあまり期待できないでしょう。
実際にどの程度応募がくるかは募集を開始してみないとわからないため、しばらくはテスト的に様子を見るのがおすすめです。
詳細を伝えきれない
張り紙は店舗の外壁や内部に掲示するため、あまり大きなポスターを掲示できるわけではありません。そのため、張り紙に記載できる情報は限定的になります。職場の魅力や詳しい業務内容などを伝えるのは難しいと感じるでしょう。
しかし、近年ではQRコードを掲載することで採用ページに飛んでもらうという方法が可能です。採用ページを使って職場の雰囲気がわかる写真を掲載したり、細かい業務内容の説明をしたりすれば、応募の後押しになるでしょう。
張り紙によるアルバイト募集の効果を高めるコツ
ここでは、張り紙によるアルバイト募集の効果を高めるコツを5つ紹介します。
「スタッフ募集」と大きく書く
まず、張り紙がアルバイト募集を目的としたものであることが一目でわかるようにしましょう。勤務条件や業務内容を細かく書こうとするあまり、文字だらけになってしまっては誰の目にも留まりません。
「スタッフ募集」などと大きく書くことで、まず店舗を訪れたり店舗の前を通ったりしたお客様に認識してもらいましょう。細かい情報は、先述のとおりQRコード経由で採用ページにアクセスしてもらうなど、別の方法で伝えればOKです。
連絡方法を明示する
意外と見落としがちなのが、連絡方法の記載です。「アルバイト募集」と書かれていても、店員に直接声をかければいいのか、改めて電話すべきなのか迷ってしまう応募者もいます。
電話番号やQRコードを掲載するなど、連絡方法を明示するようにしましょう。QRコード経由で採用ページから申し込んでもらうほうが、受付の手間もかからないためおすすめです。
勤務条件を明記する
張り紙には詳細な情報を記載するスペースはありませんが、最低限の情報として時給やシフト程度は明記しておきましょう。基本的な条件が合わない応募者からの問合せが増えれば、ムダなやりとりが多くなってしまいます。
- 時給 :1,000円~
- シフト:①10~16時、②16~22時
上記のように、シンプルに記載すれば大きなスペースは必要ありません。
メッセージを一言で伝える
情報を記載するスペースは限られていますが、店舗で働く魅力を伝えるメッセージを一言でもよいので盛り込みましょう。応募者の興味を惹く一言があれば、応募率が高まります。
例えば、大学生のアルバイトスタッフが多い場合であれば、「現役大学生のスタッフ多数!和気あいあいと楽しく働けます!」としたり、主婦が多い職場であれば、「ママさんスタッフ多数!柔軟にシフト変更可能です!」としたりすることで、応募に向けた後押しになるでしょう。
掲示場所を工夫する
アルバイト募集の張り紙である以上、より多くの人の目に留まるのが理想です。具体的には、以下のようなポイントがおすすめです。
- 建物の外壁
- レジのうしろ
- トイレの中
- 自販機の近く
店舗の前を通る際や店舗を利用する際にふと立ち止まる場所に掲示しておけば、目に留まりやすくなるでしょう。アルバイトを探している本人でなくても、より多くの人の目に留まることで「あそこでアルバイト募集してたよ」と情報が伝わる可能性が高まります。
最適な掲示場所は業態や店舗の構造によっても異なるため、反応を見ながらベストなポイントを見つけましょう。
アルバイト募集の手段としての「張り紙」の位置づけ
アルバイト募集方法としての「張り紙」では、即効性がなく応募を待つしかないため、すぐに人員を集められるわけではありません。しかし、費用がかからない点やミスマッチが少ない点から、コストパフォーマンスに優れた募集方法だといえるでしょう。
情報を掲載するためのスペースが限られるという欠点についても、張り紙にQRコードを掲載して詳細な採用ページや連絡先に飛ばせば問題ありません。「採用ページを作るのに手間がかかりそう」と感じるかもしれませんが、近年では採用管理システムなどを使って簡単に自社採用ページを作成できます。採用ページを使えば自社で働く魅力を存分に伝えられるため、応募率の向上にもつながるでしょう。
ただし、即効性という点ではやはり有料の求人媒体が効果的であるため、張り紙はあくまでプラスアルファの手段として利用するのがおすすめです。
まとめ
本記事では、アルバイト募集に張り紙を使うべき理由と効果を高めるコツについて紹介しました。昔からある募集方法ではありますが、コストパフォーマンスのよさやミスマッチの少なさから、張り紙による募集は引き続き効果的なアプローチの1つです。
人材採用業務のお困りごとをまるっとお任せできる統合型採用管理システム「ビズプラ採用管理」なら、簡単に自社採用ページを作成することが可能です。自社採用ページなら、張り紙では伝えきれない仕事の詳細や魅力などを自由にアピールできるため、応募率アップにつながるでしょう。QRコードを作成するためのサイトもインターネット上ですぐに見つかるので、張り紙への掲載も簡単です。
そのほかにも、ビズプラには求人媒体の応募者データの自動取り込みや一元管理、求人媒体ごとの広告効果測定、SMSによる応募者へのスピーディーな対応といったアルバイト募集に役立つ機能が豊富なため、貴重な人材を逃しにくくなります。
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