アルバイトが定着しないからといって、何度も募集をかけるのはおすすめできません。特にアルバイトのモチベーションが低下している場合は、注意が必要です。とはいえ、モチベーションを上げる方法がわからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、アルバイトのモチベーションを上げるべき理由やその方法について紹介します。アルバイトの定着率に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトのモチベーションを上げるべき理由
人手不足を解消したい場合、求人の強化よりも先に行わなければならないのは、アルバイトのモチベーションアップです。ここからは、アルバイトのモチベーションを上げるべき理由について、詳しく見ていきましょう。
モチベーションが上がらず最悪離職されると採用コストが悪化する
近年は人手不足が深刻化しているため、アルバイトを採用するコストは増加傾向にあります。
マイナビバイトが発表した「マイナビバイト通信の採用活動に関する最新調査データ」によると、アルバイトの平均採用単価は2019年の5.2万円から2022年には7万円まで上がっています。
せっかくアルバイトを採用しても、モチベーションの低下が原因ですぐに辞めてしまった場合、再度採用コストを払って募集しなければなりません。
よって、人手不足に悩んでいる場合は、新人を募集する前に、働いてくれているアルバイトのモチベーションアップを行う必要があるのです。
アルバイトの生産性がアップする
アルバイトのモチベーションが上がると、以下のようなより主体性のある働き方をしてくれるようになります。
- 店舗の雰囲気作りを率先して行ってくれる
- お店の売上げアップの行動をしてくれる
- 新人の指導などを熱心に行ってくれる
責任者が声掛けをしなくてもアルバイトが主体的に動いてくれることで、職場の雰囲気は良くなります。
さらに責任者の負担も軽くなるでしょう。
アルバイトの生産性も上がるため、顧客の増加や売上アップにもつながります。
お客様満足度が向上する
モチベーションがアップしたアルバイトは、楽しくお客様のことを考えて働いてくれるようになるため、良いサービスを提供できるようになります。
たとえば、こちらの心情を理解して気持ちよく接してくれるスタッフがいる店と顧客が呼んでもなかなか気づかないスタッフがいる店では、どちらに通おうと思うでしょうか?
多くの人は前者のスタッフがいるお店に足を運ぼうと考えるでしょう。
また、元気の良い挨拶をするアルバイトも増えるため、お見せの活気も増えるのではないでしょうか?
アルバイトのモチベーションアップから生まれる行動によりお客様満足度が向上すれば、リピーターの増加やブランドに対する印象も良くなるでしょう。
ブランド棄損リスクが軽減される
近年、アルバイトの対応の悪さや勤務中の悪ふざけなどがSNSにアップされたことが原因で、炎上する企業が増えています。
当然、SNSで炎上した会社や店舗への印象は悪くなるので、売上が下がることも珍しくありません。ひどいケースでは、店舗を一時休業したり閉店したりしたケースも複数あります。
一方で、モチベーションの上がったアルバイトは、そのような行動を取る可能性は低いです。
自身の行動に責任を持ちながら働くため、一緒に働くスタッフが問題行動を起こしたらすぐに注意するでしょう。
このようにアルバイトのモチベーションを上げることは、売上のアップだけでなく、ブランドイメージの向上にもつながるのです。
アルバイトのモチベーションが下がる代表的な原因
初めて会社や店舗に出勤するアルバイトスタッフは、仕事や職場に良い印象を持っている人が多いはずです。
しかし、働いているうちに次第にモチベーションが低下するスタッフも少なくありません。
モチベーションの低下は最終的に離職につながるため、その原因については知っておくべきです。原因について順番に解説します。
職場の人間関係が良くない
職場の人間関係はときにモチベーションの低下を招く原因になります。
- 責任者や同僚と意見が合わない
- 職場の雰囲気を悪くするスタッフがいる
勤続年数の短く素直なスタッフであれば、責任者の指導次第で何とかできるケースもあります。しかし、長年貢献してくれているスタッフやなかなか言うことを聞いてくれない場合は、改善が難しいケースもあるでしょう。
面倒だと放置していた場合、すぐに離職するスタッフもいるので注意が必要です。
アルバイトスタッフのリーダー的存在の人と定期的に面談をするなどして、人間関係の悪化にすぐ対処できるようにしましょう。
労働条件に不満がある
労働条件に不満を持つアルバイトスタッフは、少なくありません。もともとの時給が低い場合も不満を持つことはありますが、ほかにも以下のような点に注意が必要です。
- 時給がなかなか上がらないもしくは上げ幅が少ない
- シフトの融通が利かない
- シフトの確定や共有が遅い
- シフトの組み方が不公平
特にシフトに関する不満を持つアルバイトスタッフは多くいます。職場が急な欠勤ができないほど忙しい場合やベテランや特定の人のみシフトの希望が通りやすいといった問題を抱えている場合は、離職される可能性が高くなります。
労働条件は会社のルールにより改善が難しいものもありますが、できそうなものから進めていきましょう。
プライベートを優先しているから
アルバイトスタッフの場合、正社員よりもプライベートの優先度が高くなります。特に以下のようにプライベートで嫌なことがあれば、働く際も引きずってしまいがちです。
- 親や彼女・彼氏と喧嘩した
- 涙が出るほどショックなことがあった
- 学校のテストが悪かった
プライベートなことは、会社側では防止ができないことも多くあります。原因によっては、どうすることもできませんが、スタッフの様子がいつもと違うと感じたら注意が必要です。
アルバイトのモチベーションを上げる6つの方法
アルバイトのモチベーションを上げたいけど、その方法が思いつかない方もいるでしょう。そこで、モチベーションを上げる方法を6つ紹介します。
労働条件を改善する
アルバイトのモチベーションを上げる一番早い方法は労働条件の改善です。以下のように労働条件を見直すことで、アルバイトのモチベーションは上がりやすくなります。
仕事に見合った給料を与える
昇級の基準を明確にしてやる気をアップさせる
給料前払いサービスの導入なども検討する
採用した後に一度も給料を上げていないアルバイトやバイトリーダーなど一部責任を与えている人には給料アップを行った方が良いでしょう。
昇級の基準を明確にすれば、どのくらい頑張れば給料が上がるのかわかるので、アルバイトのモチベーションが上がる可能性があります。
すぐに給料を上げるのが難しい場合は、給料前払いサービスの活用も検討してみましょう。給料前払いサービスとは、給料日前であっても働いた分の給料を先に支払う制度のことです。特に給料日前になるといつもやりくりに悩んでいるスタッフのモチベーションは上がりやすくなるでしょう。
適切なシフト管理を行う
適切なシフト管理を行うことも重要です。なぜなら、シフト管理次第でアルバイトスタッフの毎月の給料が決まるため、モチベーションに直結しやすいからです。
なるべく希望通りのシフトに入れるようにする
特定の人やベテランを優遇するような公平感のないシフトにしない
遊びたい日にシフトを入れられたり、逆に生活費を稼ぐためにもっと働きたいのに週1日しか入れないとなった場合、モチベーションが急激に低下してしまいます。
また、家族の病気や事故などが原因で急遽欠勤しなければならないこともあるでしょう。
そのようなときにも欠勤が認められたりほかの日へ勤務日を変更できたりすれば、スタッフは安心して働くことができます。
責任を与える
アルバイトの希望のみを聞くことがモチベーションを上げる方法ではありません。
長く勤務しているベテランスタッフやほかのアルバイトからの信頼が厚いバイトリーダーには、役職を与えたり独自の業務を任せたりしても良いでしょう。
責任を与えられたアルバイトスタッフは、会社に貢献している気持ちを持つことができるので、より主体性を持って働いてくれるようになります。
仕事熱心で優秀なアルバイトスタッフには、社員登用を提示すれば、さらにモチベーション高く会社に貢献してくれるでしょう。
定期的に意見交換をする
定期的にアルバイトスタッフと意見交換をすることもモチベーションアップにつながる方法です。
なぜなら、定期的な意見交換により、以下のような印象を持ってもらえるからです。
- 自分の話を聞いてくれている
- 自分のことを評価してくれている
- 悩みごとがあったらすぐに相談できる
そのため、モチベーションの低下を防ぎやすくなるでしょう。
加えて、現在スタッフ自身が抱えている不満や職場全体の雰囲気に関わることなどもわかるため、離職を防げる可能性が上がります。
長い時間を取る必要はないので、月1回だけでも一人一人のスタッフと話せる時間を作りましょう。
感謝の気持ちを伝える
働いてくれるスタッフに感謝の気持ちがあるなら、時々伝えるようにしましょう。
あなたが感謝の気持ちは直接口に出さなければ相手に伝わりません。伝えられたスタッフは、次ももっと頑張ろうという気持ちになりやすいため、モチベーション高く働いてくれます。
また、働きぶりを評価されたことが自信になり、仕事のスキルが上がる可能性も高くなります。
人のいないところで叱るようにする
褒めるときだけでなく、叱るときの対応次第でもモチベーションのダウンを避けられます。
アルバイトスタッフが悪いことをしてしまったときは、人のいないところで叱らなければなりません。なぜなら、人前で叱ると恥ずかしい気持ちを持ったり自信をなくしたりするからです。
必ず人のいない場所に呼んで、1対1でスタッフを叱るようにしましょう。
なお、逆にスタッフを褒めるのは人前で行った方が、モチベーションが上がりやすくなります。
ビズプラ採用管理の導入で採用業務を効率化!スタッフのモチベーションアップに時間を割ける
採用担当者が行う業務は採用業務だけではありません。通常業務に加えてスタッフのモチベーションアップにも時間を割くのは厳しいのではないでしょうか。
そこで、役立つのが採用管理システム「ビズプラ採用管理」です。ビズプラ採用管理の採用業務をお助けするお役立ち機能を使うことで、さまざまな採用業務が効率化されるので、アルバイトのモチベーションアップにも時間を割きやすくなります。
たとえば、採用チャットボットを使うと、応募があった際にチャットでさまざまな質問ができます。条件に合う応募者のみをスクリーニングして面接日程の調整が可能です。反対に条件に合わない応募者にはお断りの連絡を入れることもできます。これらの作業を自動で行うので、採用業務の負担を大幅に抑えられます。
さらに、WEB面接を使えば、応募者とオンラインで面接を行うことができます。
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