ドライバー不足で困っているけれど、有効な解決策を見いだせずに悩んでいませんか?
運送業のドライバー需要は増えているにもかかわらず、さまざまな原因によりドライバーが不足している会社も多いのではないでしょうか。
本記事では、ドライバーの人手不足の原因や解決策、成功事例について詳しく解説します。ドライバーの人材を採用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
なぜドライバーは人手不足になるのか?原因は?
近年さまざま要因によりドライバーが不足しています。ドライバーが不足している原因について順番に解説します。
労働条件や労働環境が良くない
公益社団法人全日本トラック協会が発表した「トラック運送業界の2024年問題について」によると、トラックドライバーの年間所得額の推移(2021年)は、大型トラックドライバーが463万円、中小型トラックドライバーが431万円と全産業平均の489万円よりも低い水準です。
一方で、年間労働時間については、大型トラックドライバーが2,544時間、中小型トラックドライバーが2,484時間と全産業平均の2,112時間よりも長くなっています。
地域によっては注文した商品が即日届くようになるなど配達の高速化が進んでいるため、宅配需要は高いといえます。
しかし、ドライバーの労働条件や労働環境は悪いままで、むしろ負担が大きくなっているのが現状です。
これらの理由によりトラックドライバーになりたいと考える人が減少している可能性があります。
少子高齢化による労働人口の不足
少子高齢化による労働人口の不足も原因の一つです。
内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、生産年齢人口(15~64歳人口)は1995年の8,716万人をピークに減少傾向にあります。
出典:内閣府
2021年時点では7,450万人まで減少しており、将来的にはさらに少なくなる可能性があります。減少
今後も人口減少は続く見込みのため、さらに状況が悪化する可能性が高いです。
また、国土交通省の「トラック運送業の現況について」によると、トラックドライバーの約45.2%が40歳〜54歳であり、65歳以上のドライバーもいます。
今後はますますトラックドライバーのなり手が少なくなる可能性が高いでしょう。
免許制度の変更による参入障壁が上がった
トラックドライバーの不足に拍車をかけた原因の一つに、トラックの免許制度が変わった点が挙げられます。
2017年に準中型免許が新設されたことで、普通免許で引き続き運転ができるのは、軽貨物車両または1tトラック、2tトラックの一部のみとなりました。
トラックドライバーになるために準中型免許を取得するのは手間がかかりますし、普通免許よりも費用が高いため、以前に比べて手軽に就職しにくくなりました。
女性ドライバーが少ない
近年は女性の社会進出が顕著になっていますが、トラックドライバーについては、まだ女性のなり手は少ないのが現状です。
国土交通省が発表したガイドラインでは、全産業の女性就労者の割合が約43%であるのに対してトラック運送業の女性就労者の割合は約18%、女性のトラックドライバーの割合は3%未満に留まっています。
したがって、トラックドライバーは女性を積極的に採用できている産業と比べると、人手不足に陥りやすい職種といえるでしょう。
2024年問題
2024年問題の影響でドライバー業界はさらに人手不足に陥りつつあります。
2024年問題とは、2024年4月1日の働き方改革関連法による労働基準法の改正によって、自動車を運転する業務に就く人の年間時間外労働時間の上限が960時間までに制限されることで発生する問題のことです。
ここまでの話を聞くと、長時間労働を抑えられるため、労働者にとって良いことだと感じるかもしれません。
しかし、労働時間の制限により1日に運搬可能な荷物が少なくなるため、会社が利益を残すのは難しくなります。
加えて、労働時間の制限は収入の減少につながることもあるため、ドライバーが仕事を辞める懸念があります。
今後も収入に魅力を感じていた人がドライバーの職業を選ばなくなるかもしれません。
ドライバーによる事故への悪いイメージがある
ドライバーによる事故もドライバー不足の原因の一つです。
長時間残業が多くて目的地まで間に合うように運転をする過酷な仕事であるにもかかわらず、人命に変わる事故を起こしてしまうと仕事を続けられないばかりかニュースで報道されます。
ドライバーの仕事は割に合わないと考える求職者もいるため、人手不足に陥っているのです。
ドライバーの人手不足を解決する方法
ドライバー不足が常態化しつつある会社であっても、解決する方法はあります。ここからは、ドライバーの人手不足を解決する方法をいくつか見ていきましょう。
労働環境の改善を図る
人手不足を解消するためには、経験にかかわらず多くの求職者にドライバーの仕事に興味を持ってもらう必要があります。
そのためには、長時間労働や休日出勤を減らしたり休暇を取得しやすくしたりする取り組みが必要です。労働時間減少のためには、荷待ち時間や荷役時間がどのくらい発生しているか、それらの原因が発側と着側のどちらにあるか、原因が何かを確認しましょう。
原因が分かれば、具体的な解決策を立てやすくなります。
また、原因によっては、ドライバーおよび雇用している会社側のみでは対策できないこともあります。荷待ち時間や荷役時間の長さが長時間労働の原因になっている場合は、荷主や荷主から委託を受けている会社とも相談して業務内容の見直しを検討しましょう。
女性でも働きやすい環境を整える
人手不足を解消するために、女性の雇用も必要な解決策です。しかし、女性に配慮した職場環境に対応できていなければ、働きたいと思ってもらうことはできません。
女性専用トイレの設置や産休・育休の取得をしやすくするなど、女性でも安心して働ける環境の構築が必要です。
ベテランの女性ドライバーを雇用できれば、未経験の女性でも安心してドライバー業務を学べるため、採用がしやすくなるでしょう。
個人事業主とも連携を行う
正社員の採用が上手くいかない場合は、軽貨物運送業の届出を行った個人事業主との連携も検討してみてはいかがでしょうか。
正社員や契約社員とは異なり、必要なときに必要な分だけ依頼ができるため、人件費も抑えられます。
近年では配送マッチングサービスと呼ばれるものが誕生しており、登録をして求人を募集すればドライバーが見つかるかもしれません。
また、ドライバーとしての実績がある人が登録していることが多いため、未経験者のように丁寧に教育をする必要はありません。
荷物の量が多く稼ぎどきである繁忙期だけでも、利用してみると良いでしょう。
業務効率化による負担軽減を行う
全ての業務を人力でやるとなると、負担も時間もかかります。
そこで、AIやloTなどITツールの活用により配送の最適化や自動化を行うことを推奨します。
AI技術の向上により、ITツールを活用すれば、ベテランドライバーでなくても需要の予測や交通事情も配慮した配送ルートをを作成できるようになりました。
lotによって収集した情報をもとに業務効率の確認や課題の発見、遠隔からの物流作業の監視などもできます。
業務の効率化と新人教育にかける時間の減少にもつながるため、コスト削減が可能です。
採用活動を強化する
ドライバーを雇用するためには、採用活動の強化も必要です。具体的には以下のような施策を行います。
- さまざまな求人媒体に出稿する
- 採用管理システムを導入する
これまで求人情報誌や総合求人サイトでしか求人を掲載したことがないのであれば、ドライバーに特化した求人サイト、ハローワーク、派遣など他の方法での採用も行いましょう。
また、採用管理システムを導入することで、効率的に採用活動ができる他、応募者対応にかかる負担を減らしやすくなります。
特に応募があってもすぐに対応ができずに他社に人材を獲られた経験がある会社であれば、導入の価値はあるでしょう。
ドライバーの採用を得意としている採用代行会社に依頼する
自社に採用のノウハウがない場合や採用活動にかける手間や時間が取れない場合は、ドライバーの採用を得意としている採用代行会社に依頼するのも一つの手です。
採用代行会社に応募者への返信や問い合わせへの対応、面接など採用業務を委託できるので、業務負担を軽減できます。
弊社のビズプラ採用管理を活用してクライアントのドライバー採用を代行している東西株式会社では、クライアント様の応募者対応を代行することで、素早い対応や欲しい人材に合致する条件のフィルタリングや面接日のリマインドといった細かい対応が可能となりました。
その結果、従来の応募者100人あたりの面接数が30人程度から約60人にアップし、採用人数も倍増しました。
詳しい内容については、以下の記事をご覧下さい。
>>応募者数アップ!集客にも成功している採用代行サービス2社の事例を紹介!
ビズプラ採用管理で採用業務負担の軽減とドライバーの人手不足解消を狙える
ビズプラ採用管理の活用により有料媒体に依存しない集客体制の構築が可能となります。さらに、SMSやメールによる早期返信や面接予約までの手間や時間といった応募者対応の負担を軽減しやすくなります。
日々の業務が忙しくて、思ったようにドライバーを採用できていない会社様でも、人手不足を解消できるようになるでしょう。
ビズプラ採用管理にはほかにも以下のような強みがあります。
- IndeedPLUSと連携
- 採用チャットボットで応募者へのヒアリングや応募者スクリーニング
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ビズプラの機能により採用業務の負担を軽減しながら、ドライバー不足を解消しましょう。ビズプラに興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。